2017年5月号「星を求めて~頼れる相棒と共に」

「星空のある風景写真」に魅了され、一眼レフを手にしてから早4年が経とうとしています。カメラを手にするのも初めてだった私は、東京都内の身近な場所から練習を兼ねて撮り始めました。

マンションのベランダから、自転車で行ける所へ。そうそう、うちにはスクーターがあったわ!!・・・と徐々に行動範囲を広げて行きました。それでも頑張って片道30km位止まりで、お尻の痛みに耐えかねていました。

時々星撮りの先輩方にお誘い頂き、日光の戦場ヶ原や長野県の星空を見る機会を得てより暗い空への憧れを抱くようになった頃、とある駐車場設置型のレンタカー(シェアカー)に出会ったのです。

マイカーを持たない私は遠方へ出かけることを諦めていたのですが、このタイプのレンタカーに出会った事で突然翼を得てしまったのです。

歩いて行ける範囲にあって、思い立った時に出かけられる!(もちろん車に空きが無ければなりませんが)。店舗と違って営業時間は関係ありません。天気予報を確認しつつ、予約を入れれば良いのです。

私が主に利用している会社はいろいろと特典があり、18時~翌朝9時までが格安の設定で「星撮りの為に考えてくれたの~?」なんて勝手に感動したものです。

また、都心を通って伊豆や静岡方面に行く時は渋滞が十分予想されるので、沼津か三島駅まで電車で行き車を借りる、レール&レンタカーをセルフセッティングします。これらの駅から18時に出発するように電車で向かえば、朝9時に返却するまで渋滞に巻き込まれる煩わしさも無く仮眠を取る余裕もあります。

欠点と言えば自分でレンタカーまで荷物を運ばなければいけないことです。なので、いかに荷物をコンパクトにまとめるかが課題となります。

それともう一つ。駐車場設置型では冬季、東北地方以北でなければスタッドレスタイヤが装着されていません。それが必要な時は営業所で借りています。

さて、こうして得た私の星撮りの相棒は、プロのメンテナンスと日常的なクリーニングをしてもらいながら、駐車場代や重量税、さらに車検の心配も無く、軽やかに私を行きたい所へ連れて行ってくれるのです。

真夜中に物音や動物の気配がした時、寒くて凍えそうになった時、どうしても眠くて困る時、そばに居て守ってくれる頼れる存在なのです。

今回の相棒 立ち柄杓と木星を追う獅子

長野県 霧ヶ峰高原は中央高速で約200km 3時間半位で行ける場所で高速道路を降りてからのアクセスが良いので便利です。ここで天気が外れそうな時には、1時間かかりますが美ヶ原高原に移動する選択肢もあります。距離的にはちょっと頑張らねばなりませんが、期待を裏切らない空が待っています。

②2016.1.4妙義山スズキソリオ

群馬県 妙義山は関越道・上信越道を利用し2時間弱の場所で、東に高崎の街明りが強いのですが高速道からのアクセスも良く、山の風貌も日本三大奇勝の1つとして有名で前景として楽しめます。

③2016.10.30金精峠本田フィット

栃木県 日光・金精峠や戦場ヶ原は東北道利用で2時間半位です。星撮りのメッカと言っても過言では無いと思うほど、流星群の夜は賑わいます。

④2017.2.25東御トヨタVitz

長野県東御は関越道・上信越道利用で2時間強です。ここは地元の方で無いととても気づかないだろうと思われる場所で、私もこんなオリジナルな場所を持ちたいと日夜?頑張ってロケハンしています。

⑤2017.3.3越生スズキスイフト

埼玉県 越生は1時間弱で梅の季節にしか行きませんが、思い立ったら直ぐに行ける場所なので、毎年花と星撮りの腕磨きに行っています。

いづれにしても片道1~2時間半位の場所が、仕事が終わってからでも出かける気持ちになれ無理が無いと思います。

もし、車を持たないから出かけられない・・・と星撮りを躊躇されている方がいらっしゃるなら、便利な時代になりました。お近くにシェアカーか無いか検索してみてください。

プロフィール
豊田 紀子(とよた のりこ)
日本星景写真協会 準会員
東京都板橋区在住
BLOG;いつだって宇宙(ソラ)ガール
http://firstmoon0712.jugem.jp/