2019年2月号「南の空に君を探し求めて・・・」

空が高く感じる10月中旬になると、そろそろ宝探しの季節がやってきたとわくわく
南の空にシリウスを確認し、視線を下へ下へ・・・・いた!
大気の透明度と良いロケーションがあれば見つけることが出来るカノープス。

初めてその存在に気付いたのは 2014年秋に国師ケ岳で夜通し撮影した時。目立つ星があるけれど惑星かしら・・と気に留めず撮影、SNSに投稿したところカノープスだと知らされました。
まだ手探りで星空撮影をしていた頃、カノープスという星があることは知っていたけれど、自分の中で南国に行かないと出会えない南十字星と同じ括りだったのでとても驚き、まるで海外セレブに出会った気分になりました。
それ以来、シーズン中は高い位置にシリウスがあるとカノープス探しをしてしまうように・・・カノープス追っかけの始まりです。

(気付かずに撮影していたカノープス)

その後度々、国師ケ岳でトライするも空のコンディションに恵まれず撃沈していましたが、ようやく晴れた2017年11月秋。やや広角で一台、もう一台には望遠レンズをセット、富士山の左手にカノープスを確認して撮影開始。狙いは富士山頂に佇むカノープスでしたが、なぜかそのタイミングでカメラがフリーズ。バッテリー入替したり、レリーズ抜差したりしても全く反応なし。ようやく動き出したのはこのポジションでした。なかなか思いを遂げることが出来ないのが自分らしい。諦めずいつかカノープスを富士山に登頂させるのが目標です。

(準備万端もカメラが謎のフリーズで富士山登頂を逃したカノープス)

山の次に撮影することが多い海でも探しています。
ほぼ毎年、年末年始は太平洋沿岸で撮影していますが、水平線の空がすっきり晴れていると大概見ることが出来ます。岩場のある海岸ではその地形を活かして、様々なバリエーションを楽しみます。夢中になり過ぎて、波で三脚倒されたり、岩場で転んだりで機材や自らが痛い目に合うことも数知れず・・・。
自分の勝手なイメージですが、ヤシの木など南国風な景色が似合う気がします。まだ東日本の海での撮影ばかりですが、九州や沖縄の海、さらには赤道直下や南半球でもこの目で見たい・・・夢が膨らみます。

(九十九里にて南国ムード漂うカノープス)

(岩場からひょっこりカノープス)

(漁船の光にも負けないカノープス)

(岩窓から観る冬のダイヤモンドとカノープス)

海でカノープス探しは楽しいけれど、自分のメインのフィールドは山。山頂で見つけるカノープスは嬉しさ2倍なのです。しかしながら、時期的には厳冬期。自分の力量では登れる山域が限定されてしまいます。

(西穂丸山手前から乗鞍岳方面を望む場所からの雲海に彩られたカノープス)

(鳳凰三山、薬師岳と観音岳の間の稜線から月光にも負けないカノープス)

(千枚岳山頂から望む晩秋の赤石岳とともに)

引き続き、富士山頂に佇むカノープスをきちんと撮ることが目標ですが、西日本や機会を作って海外でも撮りたいですし、通勤しているのに撮影していない都会でもカノープス探しをしてみたいと野望は広がります。
お気に入りの星を追い掛け、自分の心に描いている星景を撮ること。生涯の楽しみとして続けていきたいと思います。

(おまけ:地元の埼玉秩父で武甲山とカノープス)

著者:今井多佳子
埼玉県在住 日本星景写真協会 正会員
撮影スタイルは登山&車中泊遠征
BLOG:http://magu-wasa6.blog.so-net.ne.jp/
ねことひかりものⅵ