今回、11月号のコラムの担当になりました清木幸治です。宜しくお願いします。身近な場所で・気楽に星空を見て・感じて・楽しむことを大切にしています。
1.星空との出会い
星景写真を始めてからまだ数年ですが、星・星空との出会いは高校生のときですからもう50年以上前になります。
丁度、しし座流星群がピークの年だったと記憶しますが稲穂を刈り終えた自宅前の田んぼで夜遅くまで夜空を眺めていました。
無数の流星。正に星が降るが如くの大流星群でした。当時は何の器材も知識もなくただ、夜空を眺めるだけの少年でした。
少年時代に大流星群を見た空(山奥の狭い空です。)
2.生涯の書籍との出会い
1973年になり、関つとむ氏の著書である<未知の星を求めて>との出会いがあり星空への興味がより深まっていったのですが、企業人との両立は難しく本格的な活動はありませんでした。
書籍中の山崎正光氏の勇姿を忘れる事もなく40数年が過ぎ、定年後漸く<少年時代の夢>を実現出来る様になりました。今も心の支えとなっております書籍の案内をさせて頂きます。
3.星空に魅せられて
日食や月食は何度か撮影を試みておりましたが、地上の景色と星空を一枚の画像に収めると云う星景写真を意識したのはほんの数年前からでした。何回もの失敗を重ねながらも自分で納得の出来る星空をデータとして初めて捉えたのは2016年の9月でした。広角レンズを求めて初めて撮影出来た天の川に感動しました。この時が本当に星空に取り込まれた瞬間だったのかも知れません。専門的な知識も無くただシャッターを切っていた感じでした。
旅先での撮影や近場での撮影をしながら何か物足りなさを感じておりました。より綺麗な星空を撮りたいとの思いが強くなってきたのです。
4.日本星景写真協会との出会い
自己流で撮影を続けておりましたが偶然にも日本星景写真協会の存在を知り、巡回展での諸先輩の力作を拝見させて頂きながら撮影データ・撮影地・撮影器材等の情報を数多く入手できるようになりました。今でも限定された地域・場所での撮影ですが、<星空と地上絵>の美を追っています。
現在でも自分なりの撮り方=<どう表現するか>で色々と考え・悩んでいるのが現状です。
納得のゆく<自分なりの作品>に近づける・仕上げるにはまだまだ多くの時間と努力を要すると思います。
そんな中、今回全国巡回展の作品に選んで頂きましたことは今後の私の撮影活動への大きな励み・エネルギーになるものと確信しております。有難うございます。
2016年12月 女神湖に沈むオリオン座 *初めての月刊誌入選作
5.今後~より多くの星空好き人の輪を拡げたい
これまで2回、市内の小さな喫茶ギャラリーで展示会を開催し、地元の人々への公開をしました。(無料です。)
驚いたことに潜在的な星空好き人が多いことです。特に女性に人気があるようです。
これからも気楽に・近場で星空を楽しんでいくと共に地域の人達にも、日本星景写真協会の案内をしながら星空の美しさを伝えていきたいと思います。
第3回の写真展は2021年7月開催を目標にしています。また、昨年度実施した市内小学校での展示を計画し星空の美しさ・魅力を伝えることで広い視野を持った児童に育ってゆく一助になればと思います。
著者:清木 幸治 (せいき こうじ)
埼玉県日高市在住 日本星景写真協会準会員