初めまして。写真家の北山輝泰と申します。
この度、星景写真協会のコラムの7月号を担当させていただくことになりました。
私の簡単な自己紹介ですが、日本大学芸術学部写真学科を卒業後、福島県の鮫川村に移住し、
家畜の世話や、鶏400羽と戯れつつ、夜は天文台のインストラクターとして星と触れ合う毎日を過ごしておりました。
その後、光学機器メーカーのビクセンの社員として働いておりましたが、3年前に独立をして今は星景写真家として活動をしております。
星景写真自体は10年ほど前より取り組んでおります。主に関東甲信越地方で作品を撮っておりますが、中でも数年通い続けているのが、美ヶ原高原です。
美ヶ原高原は、長野県の上田市、長和町、松本市の3つの市町にまたがる広大な高草原です。
標高2,000mに位置しているため、夏でも気温が20度前後と避暑地として大変過ごしやすい場所です。
どの街からもおおよそ30kmほど山を登った所にあるため、周囲に余計な灯りはなく、晴れれば大変暗い星空を見ることができます。
ただ、視界が良すぎることもあり、光害の影響を受けやすく、晴れすぎてしまうと逆に空模様が良くないという結果になってしまいます。
そのため、オススメの季節は実は梅雨のシーズンです。うまく雲が下ってくれれば雲海が光害を遮り、満天の星空に巡り会えます。
冬の美ヶ原もまた格別です。気温は氷点下10度以上になることもありますが、キンキンに冷えた空気を肌で感じながら見上げるオリオン座の瞬きは何にも代え難いいものがあります。積雪は1mを超えますので、スノーシューを履いてソリに機材を乗せて移動することになります。
美ヶ原高原には3つの宿泊施設があるため、長期滞在をして星景写真三昧の日々を送るということも可能です(笑)
広大な美ヶ原高原を全て撮り切るのにはまだまだ時間がかかりますが、私の写真家人生をかけてのんびり取り組んでいきたいと思っています。
ちなみに、不定期ですが美ヶ原高原で星景写真のワークショップを行なっております。
通常、夜は入ることができない美ヶ原高原美術館に特別に入場をして星景写真を撮るワークショップになりますので、ご興味がある方はぜひ私のFacebookページをフォローいただければと思います。
<プロフィール>
著者:北山輝泰(きたやまてるやす)
千葉県在住 日本星景写真協会 会友
星景写真家。オリンパスデジタルカレッジ講師。ソニーαアカデミー銀座校、大阪校講師。
2019年7月6日(土)~7月19日(金)まで、ソニーストア大阪にて、個展「TRAVELLER~世界の星~」を開催。
11時~20時まで(最終日のみ17時まで)。入場無料。
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